飽和水蒸気圧と水蒸気量の計算
水蒸気圧には気温で定まる最大値があり、この値を超える圧力では水蒸気の状態で存在できません。この最大値を飽和水蒸気圧といいます。このページではTetens(1930)の式

E(t)=6.11×10^(7.5t/(t+237.3)

により、指定した温度 t ℃における飽和水蒸気圧 E(t) hPaを求めます。さらに、中学校の教科書では、水蒸気量として、水蒸気圧ではなく絶対湿度(1立法メートルの空間に存在する水蒸気の質量をgで表したもの)を用いていますので、絶対湿度で表した飽和水蒸気量も表示します。絶対湿度 a の値は、水蒸気の状態方程式から導かれる次式

a=217×e/(t+273.15)

により求めることができます。

条件設定

気温を指定して下さい

計算結果の表示

℃での飽和水蒸気圧はhPa
        飽和水蒸気量はg/m^3です

計算条件を設定しなおして計算実行ボタンを押せば何度でも計算できます。

100.0℃の飽和水蒸気圧は、1013.245hPaですので、この計算では9.06hPaの絶対誤差(相対誤差は約0.9%)が存在します。0.0℃では全く誤差はありません。気象現象において飽和状態は、100℃より著しく低温な雲や地表面の近傍で発生しますので、この式による計算値は実用上は問題はありません。


掲示者 中川清隆@立正大学地球環境科学部環境システム学科